アジア
2024年第3四半期、原料であるベンゼンおよびプロピレンの市場動向が低迷したことを受け、クメンの価格は激しい変動を見せた。こうした上流側のコスト面での下支えの弱さと、下流側の需要の鈍化が相まって、クメンの価格動向に大きな影響を与えた。 中東における緊張の継続は原油価格に影響を与え、ひいては石油化学および関連産業にも波及した。
当該期間を通じて、原料であるベンゼンのスポット価格は低水準で推移した。プロピレンは7月に堅調なスタートを切ったものの、市場が慎重な買い姿勢に転じたため、その勢いはすぐに失速した。全体として、上流側のコスト面での支えが弱く、下流側の需要も弱含みだったことから、クメンの価格は低水準にとどまった。
欧州
欧州市場は、近隣地域で続く紛争を背景に、極めて激しい価格変動に見舞われた。持続的な地政学的緊張が市場の信頼感を大きく損ない、より多くの買い手が慎重な姿勢をとるようになった。 原油価格の下落は、石油化学および関連セクターに影響を及ぼした。原料であるベンゼンとプロピレンの両方の価格下落は、すでに下流需要の低迷に苦しんでいたクメン業界に悪影響を与えた。したがって、これら両方の要因が、クメン価格の下落傾向に寄与した。
北米
米国国内市場は、欧州やアジアの市場で見られた傾向と同様の動きを示した。原油価格の下落と下流部門の弱気なセンチメントが相まって、同市場に影響を与えた。四半期半ばには一時的な反発が見られたものの、すぐにマクロ経済の弱気要因が優勢となり、全体として下落傾向となった。