- 26年第1四半期、供給が引き続き逼迫し、主要な農業市場からの需要が市場を下支えし続けたことから、世界のカリ価格は堅調に推移した。
- 供給の伸びが限定的であり、新規生産能力の増強も抑制され、市場がほぼ均衡状態を維持したため、コスト面での下支えは引き続き堅調であった。
- 下流需要は引き続き堅調であり、カリは安定した肥料消費に加え、一部の市場では窒素肥料やリン酸肥料からの代替需要の恩恵を受け続けた。
アジア
アジアでは、供給の逼迫、在庫の低水準、および季節的な肥料需要が価格を下支えしたため、2026年第1四半期を通じて市場状況は全体的に堅調に推移した。 米国地質調査所の最新データによると、2025年の世界のカリ生産量は約4,900万メートルトンと推定されており、中国の生産量はわずか約600万メートルトンにとどまったため、アジアのバイヤーは世界の供給状況や輸出条件に密接に左右され続けた。 中国では、四半期初めに市場が上昇に転じ、その後高値圏で推移した後、より慎重な展開へと移行した。鉱石の品質低下や季節的なメンテナンスにより、国内供給は引き続き圧迫されたが、輸入貨物は供給バランスの維持において重要な役割を果たし続けた。 複合肥料メーカーからの需要や春植えの需要が買い意欲を下支えしたほか、インドも引き続き地域における堅調な需要基盤の一翼を担い、アジア全域で市場心理を堅調に保った。
欧州
欧州では、国際的な供給への依存が続いていること、および世界市場の需給バランスが逼迫していることが、カリ価格を下支えした。同地域は輸入原料への依存度が高いため、価格動向は主要生産国からの輸出供給状況や、より広範な貿易環境と密接に連動し続けた。肥料セクターからの需要は堅調に推移し、買い手が慎重な姿勢を維持していたにもかかわらず、四半期を通じて市場を下支えする要因となった。
北米
北米では、同地域が世界的な供給と輸出の流れの中心であり続けたことから、カリ価格は堅調に推移した。カナダは依然として世界最大の生産国であり、これにより同地域は国際貿易において重要な位置を占め続け、価格の堅調な基調を支えた。安定した農業需要に加え、供給の伸びが限定的である一方、肥料需要が継続しているという全体的なバランスも、価格を下支えする要因となった。