アジア
アジアでは、2025年後半にポリプロピレン(PP)価格が下落した。中国が大量のPPを生産して自給自足を実現したことで、輸出が増加し、地域内の供給がさらに拡大した。また、日本においても、関税の影響でUS向け出荷が国内市場へ振り向けられたため、PPの在庫が過剰となった。 包装業界をはじめとする下流産業からの需要は低調だった。生産者は十分な原料を確保しており、在庫も高水準であったため、値引き販売を行った。プロピレンやナフサなどの一部のコストはわずかに上昇したが、価格の下落を食い止めるには至らなかった。全体として、アジア市場は供給過剰の状態が続き、価格は下落した。
欧州
欧州では、PP価格は概ね横ばいだったが、H2’25後半には小幅な下落が見られた。一部の工場が稼働率を引き下げたほか、不可抗力状態にあったプラントの操業再開により、市場への供給が増加した。需要は、特に包装および消費財セクターにおいて引き続き低調だった。買い手は慎重な姿勢を崩さず、より有利な条件を待つケースが多かった。 アジアや中東からの輸入は依然として活発で、競争を激化させた。全体として供給が需要を上回り、価格は横ばいまたは若干安で推移した。
北米
北米では、PP価格はまちまちだったが、全体としては小幅に下落した。メンテナンス終了後に操業を再開した工場がある一方、設備トラブルに見舞われた工場もあり、一部の地域では供給が逼迫した状態が続いた。 自動車、包装、建設分野からの需要は引き続き低調だった。消費者心理が低迷し、一部の産業で減速が見られたことから、買い手は慎重な姿勢を示した。新規生産能力の増強が見込まれるにもかかわらず、需給は均衡していたものの需要が弱含みだったため、価格は概ね横ばいから小幅安で推移した。