アジア
アジアでは、Q1’25、原料価格の動向がまちまちであったことや下流需要が安定していたことの影響を受け、キシレン価格は比較的ばらつきのある推移を見せた。四半期初期は、PETや溶剤などの産業からの需要が緩やかであったため、地域価格は横ばいで推移した。
しかし、四半期末にかけては、わずかな上昇傾向が見られた。これは主に、原料であるナフサコストの上昇と、主要市場における経済活動の回復の兆しによるものである。産業需要は大幅に急増しなかったものの、着実な引き取りと供給の逼迫が、3月の価格回復を支えた。
欧州
欧州、特にドイツでは、Q1’25 を通じてキシレン価格は概ね下落した。2月および3月上旬には、生産過剰と在庫積み増しにより、市場は下落圧力にさらされた。ナフサ価格が時折上昇傾向を示したものの、供給過剰により生産者は在庫水準を管理するために価格を引き下げざるを得なかった。 PETやフタル酸無水物などのエンドユーザー部門からの需要は堅調に推移したが、供給過剰の影響を相殺するには至らなかった。さらに、自動車および建設部門の不振により、特に2月にはキシレン系誘導体の需要がさらに減少し、価格下落に拍車をかけた。
北米
北米においても、主に原料であるナフサおよび原油コストの下落により、当四半期を通じてキシレン価格は下落した。 投入価格の下落により生産コストが削減され、生産者はキシレン価格を引き下げる方向に動いた。PETや無水フタル酸などの主要セクターからの需要は安定していたものの、自動車および建設セクターの活動低迷が市場全体のセンチメントに引き続き重くのしかかった。下流部門の消費が安定していたため、価格の急落は回避され、上流部門の弱気な動向にもかかわらず、市場は均衡を保った。